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坪単価①

坪単価①

「坪単価」で住宅会社を決める際に注意すべきポイント

住宅購入を検討されている方でしたら、「坪単価」という言葉を一度は見聞きしたことがあるかと思います。坪単価とは「1坪当たりの住宅購入代金」を示しており、坪単価が分かれば、家を建てる際の相場や各社の建築費用を比較する目安として、古くから使われてきました。皆さんも坪単価で住宅会社ごとのおおよその価格を調べたりするのではないでしょうか?
しかしながら、この「坪単価」を算出するためのルールが明確に定まっていないことをご存じでしょうか。そしてこの坪単価のみで住宅会社を決めてしまうのはとても危険な行為です。
今回から「坪単価」について押さえていただきたいポイントを全3回のシリーズに分けてお伝えしようと思います。1回目の本記事では、「坪単価とは何なのか」、そして坪単価を求めるときに使う「坪数、面積」についてご説明したいと思います。

坪単価にルールなし?!

まずは坪単価の算出方法について説明していきたいと思います。
坪単価は一般的に「住宅本体価格」を「住宅の延床面積(一坪:3.3㎡)」で割った金額になります。例えば、2000万円の住宅を50坪の延べ面積で建築した場合、坪単価は40万円ということになります。
先ほど「一般的」と書きましたが、実は価格を面積で割るという部分以外、坪単価を算出する方法に厳密な決まりはありません。建築基準法や都道府県などでルールが決められているわけではありませんので住宅会社によって算出方法が様々なのです。
例えば、Aという会社では坪単価を求めるため金額を「住宅本体価格」のみで求めますが、Bという会社では、住宅購入費用に「付帯費用」を加えているところもあります。
付帯費用とは住宅本体(木材や工事手間の代金)以外の費用を指し、お庭などの「外構費用」や土地の「地盤改良費用」などが含まれます。

坪単価に必要な床面積とは

坪単価を算出する面積を先ほどは「住宅の延床面積」と書きましたが、実はこの面積についてもルールが決まっておりません。というのも建築業界には2種類の「床面積」があるのをご存じでしょうか。

延床(のべゆか)
→建築基準法に基づき建物各階の床面積を合計した面積のこと。床のない吹き抜け部分やバルコニーの先端から2ⅿまでの部分は含まないなど基準があります。

施工床(せこうゆか)
→施工するすべての床面積のことを指します。吹き抜けやバルコニーといった、生活空間ではないスペースも含まれています。

坪単価を求める際、住宅会社によって使用する床面積はバラバラです。どちらが正解というのもないのですが、施工床面積で算出した坪単価には、吹き抜けなどの「その場で居住・生活できないエリア」が含まれていることを認識しておかなければいけません。
また延床面積と施工床面積を比較した場合、当然「施工床面積」の方が大きくなります。なので、同じ住宅費用の場合、施工床面積を使用している会社は坪単価が安く見せることができます。現在検討されている住宅会社がどの面積を使っているのか一度聞いてみることをオススメします。坪単価が高い!と思っていた住宅会社でも、実は延床面積を使っていて、施工床で計算してみると実は安かった!というケースもよく見受けられます。

まとめ

いかがだったでしょうか。坪単価の計算には特段ルールが決まってないので、同じような住宅を建てた場合でも住宅会社の価値観によって坪単価が大きく異なってきます。特に面積は「延床面積」か「施工床面積」で大きくことなってしまいますので、事前に住宅会社へどちらを使って計算しているのか事前にヒアリングしましょう。
次回は、坪単価を求めるのに使用する「住宅価格」の部分について大切なポイントをお伝えしていきたいと思います。
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