2回目の本記事では、坪単価を求めるのに使用する「価格」の部分について大切なポイントをお伝えしていきたいと思います。実はこの「価格」は第1回目のテーマ「面積」以上に様々な解釈があり、重要なポイントがたくさんあるので、ぜひ最後まで読んでいただきたいと思います。
先ほどもお伝えしたように、「住宅価格」という言葉にも様々な解釈があります。一般的には、建物を構成する材料、大工さんや現場管理をする人などの労務費用、住宅設備の本体ならびにその取り付け費用などなど「住宅を建てるにあたり必要な費用」を指しています。
しかしながら、住宅会社の価値観によっては、「キッチン」や「お風呂」などの設備は「住宅を建てるにあたり必要な費用ではない」という解釈をする会社もあります。この住宅会社の場合、お施主様がキッチンやお風呂を付けたいと要望されて初めて設計に組み込みます。当然住宅本体価格(=坪単価)もアップします。
また住宅設備は既に住宅価格に入っていたとしても、設備のグレードが最低水準のもので坪単価を算出している場合があります。はじめから最高グレードで坪単価を算出してしまうと、当然最初にお客様にお話しする坪単価が増えてしまいますので、お客様には「この住宅会社は値段が高い!」という印象を持たれてしまいます。
住宅設備以外に、外装材料、内装材料にもグレードがあるので、同様なことが言えます。現在検討されている住宅会社に、住宅価格、坪単価に含まれているもの、またそのグレードなどをしっかり聞いてみることをオススメします。
価格のみで住宅会社を決めてしまうと、「こんなはずじゃなかった」と後悔される方が非常に多いので、特に注意しましょう。